トマス・ピンチョン「『1984年』への道:オーウェル『1984年』序文」

2023.11.14 4:38
Hatenablog.com

Executive Summary トマス・ピンチョンによるオーウェル『1984年』への2003序文。本書が単なる反ソ反共小説ではない。オーウェル自身、立派な左派社会主義者ではあった。だが彼は、制度化された社会主義が己の権力にばかりこだわり、スターリニズムに目を閉ざし、むしろ肯定するのに絶望していた。本書の批判は、そうした社会主義が己の権力温存のために使う手段の戯画化である。世界分割はヴェルサイユ講和会議や第二次大戦後の戦後体制の戯画化でもある。本書の批判はもちろん、現在のネット監視社会の予兆めいた部分もある。そ…

検索

人気記事

2024.11.24 7:00
2024.11.23 20:00
2024.11.23 9:30
2024.11.22 20:38
2024.11.22 7:52

コメント一覧

まだコメントはありません。

コメント